フィラリア予防薬はいつまで投薬するのか。

フィラリア予防の時期になりました。

毎月1回飲んで心臓に寄生するフィラリアの感染幼虫を駆除します。

いろいろなホームページに感染経路は書かれていますのでごく簡単に説明すると、

 

フィラリアに感染した動物を蚊が吸血する

          ↓

その蚊が他の犬の血を吸う時、皮膚を刺す際にミクロフィラリアが入り込む

          ↓

皮膚の下で約2ヶ月かけて成長し、心臓や肺へ移動しさらに成長する

 

こんな感じです。

 

フィラリア予防薬は感染幼虫にしか効果がありません。

そのため毎月飲んでもらうのです。

また、ノミ・マダニ予防は1ヶ月効果があるので勘違いされている方が多いのですが、フィラリア予防薬はそんな長く効果がある薬ではありません。

先月に感染した感染幼虫を今月飲んだ予防薬で駆虫しているだけです。

なので、蚊の発生がなくなった次の月に飲む薬が最重要です。

神奈川県のフィラリア感染期間 HDU(Heartworm Development heat Unit) は12月になります。

15年間の中で一番遅い推定感染終了日→11月4日

このHDUには算出方法があります。

 

HDU(Heartworm Development heat Unit) の算出方法

「1日HDU」=1日の平均気温-14(臨界温度)

※平均気温=(最高気温+最低気温)÷2

※感染開始=1日HDUを加算して130を越えた日

※感染終了=直近30日の合計HDUが130を切った時点

 

  (HDUがマイナスの時は0として計算する)

http://filaria.jp/html/hdu/kanto/index.htmlより転載

 

ちなみに開始日ですが、転載元URLの中に記載がありますが、 15年間の中で一番早い推定感染開始日→5月6日 ですので、当院では早い方で5月、遅い方でも6月と指導させて頂いてます。

寒いので忘れがちになる12月の予防ですが、しっかりと行ってくださいね。