予 防 に つ い て

 


☆ 犬 : 狂犬病ワクチンと混合ワクチンがあります。

 

 ・ 狂犬病ワクチン

  法律(狂犬病予防法)で接種することが義務付けられているワクチンです。

  毎年1回の接種になります。

  日本は1956年以降、犬での発生はありません。

  しかし、2006年にフィリピン旅行の帰国者2名が発症・死亡しています。

  世界的に見れば毎年3~5万人死亡し、いつ日本に入ってきてもおかしくない病気です。

 

 ・ 混合ワクチン

  該当の病気の発症を抑えたり、重篤化させないことを目的とした任意のワクチンです。

  この辺では少なくなりましたが、発症した場合、致死的になることがあります。

  当院では5種、10種のワクチンを用意しております。


☆ 猫 : 混合ワクチンがあります。

  

 ・混合ワクチン

  任意のワクチンになりますが、致死的な感染症やいわゆるネコ風邪を予防します。

  室内飼育であれば3種、外に出すのであれば4~5種をおすすめします。

  当院では3種、5種のワクチンを用意しております。


※ ワクチンを打ったときの注意点

 ワクチンを打って30分以内は、アナフィラキシーショックが、2時間以内は顔が腫れてきたり、全身が赤くなって痒がるような副作用が出ることがあります。

 その場合はすぐご連絡ください。

 また、ワクチンを打った日は、散歩やお風呂はおやめください。


 犬 糸 状 虫(フィラリア)予 防 に つ い て

 


☆ 犬糸状虫(フィラリア)予防について

  

  犬糸状虫は心臓に寄生する糸状の寄生虫で、ネコにも感染する事があります。

  毎月1回の投与を5月~12月まですることで、予防を行います。

  勘違いされている方が多いのですが、フィラリアの薬は月1回飲ませて1ヶ月効く訳ではありません。

  例えば、8月に蚊に刺されて感染したフィラリアの子虫を9月に飲んだ予防薬で駆虫します。

  なので、一番最後の駆虫を忘れるとそれまでの事が無意味になります。

  では最後だけ飲ませればいいのかというと、それもまた違います。

  フィラリアの薬は子虫のある時期にしか効かず、成虫には効果がありません。

  そのため、感染するであろう時期と蚊がいなくなってから最後の1回を飲んでもらうことになります。

  イヌの場合、毎年飲ませる前に血液検査が必要です。

  ネコの場合は、確実な検査方法がないため、血液検査は必須ではありません。

  当院で扱っているフィラリア予防薬は以下の通りです。

  猫の場合はブロードラインかレボリューションになります。

 

名前 性状 フィラリア 犬回虫 犬鉤虫 犬鞭虫

瓜実

条虫

多包

条虫

 ノミ  マダニ
ミルベマイシン

チュアブル

錠剤

※1

イベルメック

チュアブル

ハートメクチン 錠剤

ネクスガード

スペクトラ

チュアブル
パノラミス ※2 錠剤
ブロードライン 液剤

猫回虫

猫鉤虫

レボリューション 液剤

ミミ

ヒゼンダニ

 

※1 体重によります。

※2 パノラミスは空腹時に投与すると吐く可能性があります。吐いた場合、メーカー保証がありますので申し付けください。


ノ ミ ・ マ ダ ニ 予 防 に つ い て

 


☆ ノミ・マダニ予防について

 

 ノミやマダニは、皮膚病、アレルギーやストレスの原因となり、ノミやマダニが媒介する感染症(瓜実条虫やバベシア症など)に罹患する事があります。

 暖かくなると活発になりますが、冬でも部屋の中で繁殖する事があるので1年通して予防した方が安心です。

 以前は、皮膚につける液体タイプの外用薬が主流でしたが、ノミが耐性を持ち始めて効き難くなっているようです。

 そのため、最近ではチュアブルや錠剤の内服薬が主流になりつつあります。

 当院では内服薬タイプの通年予防をおすすめしています。

 この辺でもタヌキやハクビシンを見ることが多く、それら野生動物からの感染と思われる事例が増えてきています。

 ノミ・マダニを通年予防される方には、フィラリアの通年予防もおすすめしています。

 というのも、フィラリア予防をやめている時期があると毎年検査してから薬を処方しますが、通年予防であれば検査の必要がありません。

 検査費用を考えるとさほどの差額が生じませんので通年予防をおすすめしています。

 当院で扱っているノミ・マダニ予防薬は以下の通りです。

 

名前 液剤 錠剤 フィラリア ノミ・マダニ その他
フィプロスポット プラス シラミ・ハジラミ
ネクスガードキャットコンボ 回虫・鉤虫・条虫
レボリューション ノミのみ

ミミヒゼンダニ

(ネコの場合回虫も)

シンパリカ

チュアブル
ネクスガード チュアブル

ネクスガード

スペクトラ

チュアブル 回虫・鉤虫・鞭虫
パノラミス

回虫・鉤虫・鞭虫

 

※ネコの場合、フィプロスポット~レボリューションのいずれかになります。

 

 内服薬タイプと外用薬タイプはそれぞれメリット・デメリットがあります。

 

 ◇ 内服薬タイプのメリット

  チュアブルタイプであれば、おやつ感覚であげられる。

  シャンプーはいつでも可能。

  新しいので、よく効く。

  足先などの末端でも効果が変わらない。

 

 ◇ 内服薬タイプのデメリット

  新しいので少し高い。

  吐く可能性がある(一部メーカー補償あり)。

 

 ◇ 外用薬タイプのメリット

  皮膚ならば舐め取らないところであればどこでも付けられる。

  食の細い子でも、付けるだけなので楽。

 

 ◇ 外用薬タイプのデメリット

  アルコールが入っているので、付けた場所が赤くなったり興奮したりすることがある。

  付けた後1~2日はシャンプーできない(シャンプー後に付けるのは可能)。

  薬が皮脂腺に蓄積するが、末端(足先や眼周りなど)には効き難い。

 

  ノミ・マダニ予防薬をやっていてもノミやマダニはくっつきます。

  というのも、これらの薬は忌避剤ではありません。

  ノミなどが薬に接触、あるいは吸血することで駆除されていきます。

  駆除までの時間は製品によって異なります。


ご不明な点がございましたら説明いたしますので、お気軽にご来院ください。


かんの動物病院 

〒223-0062 神奈川県横浜市港北区日吉本町4-11-5

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