時々受ける相談。

引越しをする方から、「今度○○へ引っ越すんですがどこかいい動物病院ありますか?」と聞かれる事があります。

知り合いの先生がいる場合はそちらを紹介したり、有名な病院があれば△△動物病院っていうのがあるよーと伝えています。

ですが、最終的には「なんだかんだで、結局その先生と合うか合わないかだから何件かまわるといいよー」と、話しています。

凄く投げやりですよね(笑)

各々で動物病院の雰囲気はそれぞれ違いますし、治療方針も異なります。

獣医師も、よく話して診察を進める人もいれば、話は少ないけれど的確な診断を下す人など様々です。

言葉をしゃべれない動物たちに対し、我々は飼い主さんの話や触診・視診などフル活用して診察にあたります。 

そのため、気の合わない先生だと、言いたい事も言えずに誤診につながるケースが増えると思います。

 

その昔、東大の神経内科の有名な医師が退官するときに、自身の誤診率が14.2%だったと発表したそうです。

人と人同士が話をして診断しても、トップレベルの医師でさえそれくらいの誤診率があります。

動物の世界では、患畜からの直接の訴えは聞けませんので、コミュニケーション不足によって生じる誤診率はもっとあるでしょう。

なので、気が合う先生に診てもらうのが一番の防御策に成り得ますので、何件かまわってみるのが吉だと思います。