梅雨が明けたようですが、突然の雷雨には困りものです・・・。
さて、暑い時期に増えるのがノミの寄生です。
ノミに吸血されると犬の場合、お尻周りにアレルギーが出ることが知られています。
猫の場合、頭部や頚部周囲を引っかいたり、過剰に毛繕いをしたりします。
人が刺されると、しばらく痒い湿疹が残ります。
犬も猫もそうですが、酷いアレルギーになると毛をむしり、痒みで眠れなくなったり、ノミを捕食することで瓜実条虫の感染が生じることもあります。
そのため、予防薬が必要になります。
当院で処方しているフロントラインプラスやネクスガードやコンフォティスなどは忌避剤ではありません。
フロントランプラスはつけるタイプの外用薬で、皮脂腺に薬剤が溜まり、徐々に体表を覆って効果が出ます。
表面上の有効成分にノミが接触することで、24時間以内に駆除します。
ネクスガードやコンフォティスは内服薬で4~6時間以内に駆除します。
外用薬と内服薬の大きな違いは、ノミが駆除までの時間もそうですが、特筆すべきは駆除されるまでの吸血量です。
外用薬はノミが死ぬまでに24時間以内、内服薬は4~6時間以内ですので、この間は吸血します。
ノミアレルギーはノミの唾液によるアレルギー反応になるので、刺される回数が増えれば過敏症を起こす可能性が高くなります。
なので、当院では散歩に良く出かけたりする方や夏の暑いシーズンは内服タイプを、冬の寒いシーズンは外用タイプをおススメしています。
現在は、ノミ・マダニ・フィラリアなどを全部予防できるお薬がとても便利で人気があります。
詳しくは予防についての項目をご覧ください。