ちょっと昔のレントゲン写真が出てきました。
レントゲンフィルムを写真で撮ったものなので綺麗ではありませんがご容赦ください。
さて、これはまだ代診として他で働いていたときのものです。
犬種はコーギーで最近よだれが出始めたとの事。
そして口をあまり閉じたがりませんでした。
顎の下から少し膿汁が出ていたので、顎にトラブルが無いかも含めて、確認のためレントゲンを撮りました。
それがこのレントゲンです。
結果としては、赤矢印のところに針が刺さっていました。
口を開けると針がチラチラ見えたのですが、無麻酔での処置は難しく麻酔を使っての処置になりました。
これ、かなり奥から食い込んでるんです。
麻酔をかけて口を大きく開けてみると、軟口蓋に針先が何度も刺さったようで潰瘍状になっていました。
確かにこれでは口を閉じると痛いので閉じたがらないでしょう。
処置自体は簡単なもので、針を舌から取り出して1針縫って終了です。
針先が上に向いていたのでてっきり皮膚の方から刺さったのかと思ったのですが、取り出した針には糸が付いていたので、針穴の部分から舌に刺さったようです。
飼主さんの話によると、針に付いていた糸の色から数日前に針仕事したときのものだろうとおっしゃってました。
反省のために針をお持ち帰りになったのも印象的でした。
他には飲み込んだ針が胃から飛び出てお腹の中にあったケースなどもあります。
針はいろいろ刺さるケースがありますので、気をつけてください。