先週もブログを書いていたんですが、公開をし忘れていたのに先ほど気づきました。
大した内容ではないですが、ご覧ください。
さて、当院で産ませたチワワもだいぶ大きくなり、ワクチン2回目を打ちました。
ワクチン接種は、聴診・視診・触診をして体温を測ります。
ご存知の方は多いと思いますが、動物の場合、体温は肛門で計ります。
体温計が便に刺さった状態での測定だと体温が低くなる可能性があるため、直腸壁に触れながら計るのが理想です。
一応、耳で測るものや、眼球に赤外線を当てることで計測するタイプもありますが、測定結果のゆらぎが大きいので当院では採用していません。
体温計を準備して肛門に挿入したところ、
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と、叫び声が・・・。
子犬なので、違和感や痛みに対する耐性が皆無のようです。
ワクチン接種の際は、「きゃん」程度で済みました。
どうやら、体温測定の方が嫌なようです。
通常時の診察でも断末魔のような叫び声をあげられるケースがあります。
なるべく違和感をなくそうと努力はするんですがなかなか難しいです。
注射においてもなるべく違和感や痛みを減らそうと小型犬や猫の注射では27Gという細さの針を使ってます。
0.4㎜ほどの細さですがそれでも痛がる子は痛がります。
それ以上の細さもあるのですが、動かれると針が曲がってしまい危険です。
人では注射する部位を強く圧迫しておくと刺した時の痛みが軽減できると聞いたので、犬でも試してみましたが、強く皮膚を圧迫されることに対して叫び声をあげるのであまり効果がありませんでした・・・。
薬によっては常温だと沁みるものがあるので冷蔵保存してあったり、ワクチンなどは冷たさが刺激になるので、冷蔵庫保存してても接種前には手で温めたりします。
それでも嫌がる子は嫌がります。
注射の違和感や痛みは永遠のテーマですね。
ちなみに人の採血に使われる針の太さが21~22Gで、0.7~0.8㎜程です。
献血の時に使われるのが17Gで1.45㎜程です。
注射の際は痛がっても温かく見守ってもらえると幸いです。