ここ最近マイクロチップの相談が増えています。
相談以外では去勢避妊など麻酔をかける際にマイクロチップが入っていない方にお話ししています。
というのも、マイクロチップを入れる針がエグイ程太いためです。
針の太さは1.8mm程です。
当院の注射で多く使う物が0.41~0.51mm程です。
詳しくは「マイクロチップ 針」で画像検索してもらうと大きさがはっきりわかると思います。
痛いのが嫌なのは人も動物も一緒です。
そのためマイクロチップの挿入処置価格も麻酔下の方が安く設定しています。
マイクロチップのメリットは逃げたときにわかったりします。
デメリットもあります。
マイクロチップは左肩辺に入れるのですが、脂肪内を移動することがあります。
また、マイクロチップは性能のいいMRIで撮影しようとすると像がぼやけます。
なので、挿入部近くに病変がある場合は、マイクロチップ自体を取り出すか性能を落としたMRIを使用する必要があります。
過去に2例ほど挿入したマイクロチップが壊れていたケースも見ています。
レントゲンを撮ってチップがあることも確認したものの読み取る機械に全く反応しませんでした。
この場合、古いものはそのままで新しいのを挿入して再登録が必要になります。
通常20年以上もつのですが機械なので壊れることもあります。
数年後には装着が義務になりますが、現在飼育されている犬猫は任意なのでご安心ください。