というわけで、ノギの季節です。
ノギについて詳しくはwikiを見ていただくとして、簡単に言うとイネ科植物の穂先です。
イネ科の植物は多数あり、これらは雑草として其処ら中に生えています。
これの何が怖いかというと、皮膚に刺さって入り込みます。
耳の中や目にも入り込みます。
よくあるのが、雑草の中に頭を突っ込んだ後に、急に耳を痒がり始めたり目が開かなくなったといったものや、足を痛がって挙上するといったことです。
目や耳の中に入っている場合、取り出すのには結構な苦痛を伴うので、鎮静や麻酔が必要になります。
足に刺さっている場合は、大体が指の間です。
指の間に異物としてのノギが入っていると、時間経過とともに患部が膿み始めます。
化膿して自壊して出てくれればいいのですが、出ないことも多く再発を繰り返すことも多いです。
厄介なことに、指の間が自壊する病気は指間炎などもあり、自壊した内部を簡単に探るだけでは種が発見できないこともあります。
本当にノギは厄介です。
今年もノギの刺さった子が来ました。
今回は皮膚を貫通して内部に入り込んではいませんでしたが、皮膚には穴が開いており皮下に潜ろうとしている最中でした。
ノギ怖し。
急に足を痛がり始めたりしたらお早めにご来院ください。